ネジ10倍
ネジなんて、いつも見ているものですが、
でも、本当は見ていません。
美しい。
ただのネジがこんなに美しいとは誰も知りません。
この課題では、同じものを与えているのに、驚くほど全部違う答えがでます。
螺旋を横から捉える難しさ。
1mmの1/10くらいまで目盛を読むこと。
正しいプロポーションや比率を見る眼を養うこと。
写り込みによる立体感と質感の表現。
微細なところに眼を凝らす。
それだけで、いろいろな発見があります。
もう一生やらないようなことをする事に価値があります。
この課題を採点して返したら、
なんでこの人と比べて自分はこの点数なのか?と反論を受けました。
アメリカでは学生が先生にこんなこと言うのは当たり前らしいです。
アメリカでは授業単位でお金を払うので寝る人もいません。
しかし、日本ではそうではありません。
だから、素晴らしいなぁと思ったのです。
そんな事は、どんどん言って欲しいものです。
言うからには、本人も真剣にやらなければ言えませんし。