カイツブリ、滋賀銀行へ
滋賀銀行大薮支店が4/23に移転オープンします。
設計は日建設計。
意味ありげなルーバーは西日よけです。
それに際して、鋳造でお世話になった株式会社マツバヤシさんより銀行への寄贈品のデザインを依頼されました。
マツバヤシさんと滋賀銀行はとても長いおつきあいがあるそうです。
「琵琶湖の野鳥」と「ブルー」を多くデザインに取り入れている滋賀銀行ということで、
滋賀県の県鳥である「カイツブリ」をデザインモチーフに、ペーパーウェイトをデザインすることにしました。
彦根のバルブ産業と滋賀の県鳥のコラボレーションということです。
鋳造は同じものを複製できるというのが1つの特徴でありますから、群で見せるのにも向いています。
当初はもう少し大きなオブジェの予定だったのですが、書類の多い滋賀銀行様の意向で小さくなりました。
支店長室の隅に、アクリル積層板の上に飾られたオブジェも置かせていただきました。
アクリル板の四枚重は琵琶湖の水面をイメージしたものですが、
これも、みんなで「ああではない、こうではない」とアクリルサンプルを重ねて色味を検証しました。
以前、湖北野鳥センターに行ってカイツブリの測量をしたのもこのためでした。
野鳥観察 http://minaminote.exblog.jp/14500230/
デザインは、ボディ全体を統合する1本のラインと立体造形によって、
カイツブリの特徴的な赤い模様と羽を表現しました。
面の中にエッジがあるのは現代の自動車に見られる造形で、そこにもインスピレーションを得ました。
親鳥と雛鳥でプロポーションを若干変えてあります。
滋賀銀行大藪支店へお越しの際はカイツブリを手に取ってみて下さい。
たぶん、ロビーに置かれるはずです。
置いておくと、盗まれるくらいになれば良いな。
と思いますけど。
みんなに触られて、いい感じにエイジングしていくことでしょう。
お問い合わせは、株式会社マツバヤシさんまで。