恩師の林先生に出版する書籍の装丁を依頼されたのが、7年ほども前のことになります。
その「環境建築」読本が、近所の本屋の目立つ場所に売っていて驚きました。
彰国社まで打合せに行って、担当者には良くして頂いたのを思い出しました。
なんで、こんなデザインにしたのか?
画面内にパラパラと同じような要素がある提案を多くした気がします。
多様性であったり、全体性であったり、自然界に生きるものの総体的なイメージを考えていた気がします。
何案もデザインを出しましたが、社長さんはぱっと見てこれと言いました。
売り場での見え方が大きかったように思います。
手に取って見ると、第二刷まで出ていて安心しました。
7年でまだ、第二刷ですが。。。
そういえば、今年は林昭男先生が80歳となられます。
林昭男先生が今年80歳になられるのを記念して、彦根で誕生日である6/17(日)に宴を開催します!
日時:6/17(日) 13:00〜夕方
場所:滋賀県彦根市のお店(ロータス)
会費:6000円
もし、このブログをご覧になって、出席希望の方はこちらまでご連絡下さい。
パソコンなんか出来ればやりたくはない。
手で描いた方が、上手くは行きません。
でも、それが良いのです。
絵にはいろんな情報が入っています。
気持ちが入っていない絵はすぐわかります。
感情や気持ちも表現されます。
口では「やる気がある」とか簡単に言えます。
でも、絵ではごまかせません。
「楽しんでやりなさい」と現代美術家の先生は言います。
でも、学生は、楽しみ方がわからないでいます。
答えを探してしまいます。
大学生の絵より、幼稚園児の絵の方が活き活きしていて、驚かされます。
みんな、小さい頃は上手いもヘタもなく、自分のまっさらな眼で世界を見て、
小さな自分の手で、楽しく大胆に表現してきたのです。
路面電車のある風景は本当に良いなぁ。
太鼓橋渡ったり、カメを眺めたり。結婚式の一団を眺めたり。
帰りかけたら、「知恵の種」なるものを発見。
種貸様のご利益で良い知恵が授かったら、またお参りに来てこの種を返すそうな。
この、「種」の文字だけデザインして配置するセンスすごくないですか?
神社って本当に面白い。
その場所、その場所で様々なこういったおまじないがあります。
このような人をより良い方向へ導く為の様々な知恵やアイデアに、学ぶべきものがたくさんあります。
昔は、エンターテイメントが自分を高める事であり、願いを成就させる事だったのです。
「種貸様。私に、世界を変える知恵をください。」
学ぶのは自由人しか出来なかった。
しかし今はお金を得る職業に就く為に大学卒業資格を得る為に学ぶ。
自由とは反対の視点で学び、試験を受ける為に学ぶ。
この世界もキュレイターが必要になってきた。
ついでにウェブの世界でも情報過多になり、何も整理されずに何でも知ってるという、データベイス型知識人が重宝される時代も終わりつつある。
検索機能が発達しても疑問が構築されないと話にならない。
一体どうすれば好いんだ。何が大切なのか?
いつもそこを意識して生きていく。
宗教でないとしたら、美しかそれに変わるものはない。
少なくともいろいろな領域で美を感じることを追求して行く。
それを橋渡しするのが学びのキュレイターなんだ。
黒崎輝男
source KUROTERU BLOG
黒崎さんのブログは全部印刷して持っているのです。