<   2011年 12月 ( 15 )   > この月の画像一覧

今日は学生を連れてアクリル加工のシンコー化工機さんへ。

a0148612_181611.jpg


アクリルを加熱して膨張させたり、バーナーで表面の傷を消したり、

それらのすごい知識とプロフェッショナルな仕事ぶりは、感心するばかりです。

a0148612_1815507.jpg


設備もあまりない当校の学生は、このように卒業制作で様々な外部のプロの方にお世話になっています。

みなさん師走のお忙しい時期なのに、本当に親切に対応して頂けます。

学生の中には、それがどれだけ恵まれている事か自覚が足りない人もいたりします。

かつては私の紹介なしに学生自身が作ってくれる人を探してお願いしたようなこともありました。

その学生は毎日行く度にその先生に泣かされて、出来上がりも決して満足いくものではなかったけれども、

「思ったより難しかったから」と最初に聞いていなかった7万円も請求されるという事態に陥りました。




そういうことが今ないのは、私と先方の厚い信頼関係があってこそであったりします。

こちらが無理を言ってお世話になりにいっているのに、ご飯まで出してくれたり泊めてくれたり、

先方があまりに親切であるがゆえに、貴重な時間を割いてやってもらっているということを学生は強く感じていないと思います。

職人さんは普通に働けば一日数万円の稼ぎがあるのに、それを削ってでもつき合ってくれているという事です。

この忙しい時期に、一日の仕事を潰してでも丁寧に学生につき合ってくれているという奇跡です。

それなのに、今日も代金は結構ですと言われました。

こんな事は当たり前のことではないのです。





本当に感謝を忘れないで欲しいと思います。

これからの後輩の為にもです。

滋賀県立大学の学生は礼儀正しく、今後も協力してあげたいと思ってもらえるか、

もうやりたくないと思われるかが今の四年生にかかっているのです。






それでは、良いお年をお迎え下さい。
[PR]
by planettv | 2011-12-29 18:40 | design
a0148612_21273980.jpg


あられの降る中。鋳込んだ金属を取り出す作業を。

a0148612_21273117.jpg


砂をハンマーで砕いて、中にある金属を取り出します。

a0148612_21271969.jpg


きれいな金属が出てくるのかと思いきや、金属には砂がびっしりくっ付いていました。

a0148612_2127737.jpg


裏を向けると、湯道に沿って金属が流れて、冷えて固まる時に空洞が出来た箇所がありました。

金属がどういう風に動くのかを見極めて、型を用意しないとちゃんとした鋳物は出来ないのです。

こういうのが、ものづくりの難しさです。

a0148612_21265621.jpg


湯道を切断して、製品部分のみを切り離します。

このように鋳造には、不要な部分が制作上かなり必要で、それらはまた溶かして再利用されます。

a0148612_2126458.jpg


これは、工場もやった事がない未知の世界へ挑んだミラクル作品。画鋲です。

a0148612_21263687.jpg


美しい木型。

a0148612_2137515.jpg


現代彫刻のような木型

必要な理由からしか生まれていない造形は、とても美しいものです。

a0148612_21262474.jpg


小さい丸い玉を高速でぶつけて、削った表面を磨いて完成です。

納品は年明けになりました。
[PR]
by planettv | 2011-12-27 21:58 | design
昨日は、クリスマスでしたが、イオンモールでマツボックリのウインドウディスプレイ搬出に。

これが本当のメニークリスマツ!



メニークリスマツ!の設営風景動画出来ました。作成:高杉昭吾




豪雪が予想されたので、搬出は夜10時からなのに、3時に出発。

到着後、早めに行っておいて良かったと思えるすごい大雪になりました。




そして、今日は朝から、美容院に撤収したマツボックリの壁面を持って行き、店長に見てもらう事になりました。

a0148612_14503284.jpg


彦根は大雪なのでこんな格好をしてます。



店長にもマツボックリを気に入ってもらえて、取り付ける壁面を決定。

入口ドア入ってすぐの正面の壁に取り付けることに。

a0148612_14495136.jpg


難なく取り付け完了。

a0148612_14504549.jpg


ボール型オーナメントもかなり気に入って頂いて、店内各所に吊るしたり置いて頂けることに。



ウィンドウディスプレイ等のデザインはとても短命です。

ほとんどの場合、2週間の展示でゴミになってしまうわけですが、

それで終わらず、こうして他にも活用して、そして新しいオーナーにも喜んで頂ける。

もともと琵琶湖の落とし物だったのに、とても良い事です。

a0148612_1533360.jpg


とてもこのお店に似合ってました。

美容院 ask / http://asktime.exblog.jp/

a0148612_14505668.jpg




このマツボックリパネルは、まだ3枚残っています。
1枚のパネルサイズは、幅1350mm 高さ2600mm 厚み100mm(マツボックリの厚み含む)
横方向に連結可能です。その場合 横幅4050mmになります。
活用して頂ける方ご連絡ください。輸送方法はご用意ください。



マツボックリパネルはすでに申込を頂きました。ありがとうございました。
[PR]
by planettv | 2011-12-26 15:12 | design
昨日はついに、鋳造の本番の日を迎えました。

a0148612_14485779.jpg


若い工場長はクリスマスイブなのに大丈夫か?

と学生を心配してくれるいい人すぎるナイスガイ。

なぜか、みんな大丈夫。。。

a0148612_14521752.jpg


みんなそれぞれ、自分で作った木型。

木型の精度の高さに工場長は感心されていました。

a0148612_14484653.jpg


そこに、砂を入れて型をとります。

緑の砂は細かい粒度の高級品。

a0148612_14483457.jpg


砂は化学反応で固まります。

15分くらいでカチコチに。

a0148612_14482364.jpg


鋳造の型はテーパーが大事と言われまくった意味がようやく実感としてわかる時。

「砂」という名前がついていますが、堅さがまったく砂とは別物なのです。

見るからに抜くのが大変そうだなぁと思いました。

a0148612_1448316.jpg


へんな形や、少しのひっかかりで型が抜けないのです。

型の重要性と、作業効率の悪さに商品を作るのは大変だなと実感しました。

a0148612_1447529.jpg


型を傷つけながらでも、何としてでも外さなければなりません。

a0148612_14474170.jpg


その後、溶けた金属の流れる道(湯道)を作ります。

a0148612_14473122.jpg


寒かったので炊いていた炭。「上」の文字が見えました。

a0148612_1447218.jpg


型にアルコールと黒鉛の混ざった溶液をまんべんなくかけて、火をつけます。

a0148612_1447755.jpg


これでようやく型のスタンバイ完了。

a0148612_14465977.jpg


これを治具にセットして、いよいよ金属を流し込みます。

ここまでくるのに6時間かかりました。

a0148612_14465090.jpg


1200℃の青銅。とても危険な作業です。

a0148612_14462694.jpg


赤々ち燃えるような金属が流し込まれました。

a0148612_14461828.jpg


冷えて固まって、砂から取り出すのは火曜日。

うまくいっているのか。どうなのか。

みんなの、思い出に焼き付いたクリスマスイブ。
[PR]
by planettv | 2011-12-25 15:01 | design
昨日は、プレゼンテーション技法という授業で、モデリングをやりました。

昨年まで毎年、多摩美でも教鞭を取っておられる春日亀美智雄先生にお越しいただいてモデル制作の実践的レクチャーをしていただいていました。

春日亀意匠 http://www.kasugame.com/




私の担当する他の演習でも活用するので、毎年の春日亀先生のこの講義をかなりあてにしていたのです。

しかし、今年はお忙しいという事でお越しいただけず、代わりに私がやることになりました。もちろん、先生には遠く及びませんが。

このために、東京からわざわざあれだけの機材を用意して来ていただけるなんて学生は幸せすぎです。
やってみて、春日亀先生の準備の大変さを思い知りました。




そして私は何を教えようかと、作りやすく、そして美しいもので何か題材はないかと探していました。

そこで思いつきました。

先日ワークショップでお越し頂いて、学生も印象に残っている秋田先生のソファ「INCLINE」です。

a0148612_11353752.jpg




これは、1/5のモデルなのですが、スタイロフォームをヒートカッターで削り出すのみで作っています。
(最後にアクリルガッシュで塗装をしてあります)

厚紙で型を作って、それを両面テープでスタイロに貼って、手持ちヒートカッターで削るのは、春日亀先生直伝の技です。

プロダクトデザイン独学の私は、初めて見た時はこんな事ができるんだととても驚きました。




そして、モデルを作っていると、デザイナーのいろいろな思考の跡が見えてきます。

身体に当たる所は柔らかく、そうでない所はシャープになっているんだな。とか。

荷重がかかる所は、少し太くなっていたり。そうでない所はシャープに見せるための工夫が見えたりします。

デザイナーの実際の作品をコピーして作るというのは、とても良い勉強になるということです。

a0148612_11365663.jpg


実際のINCLINEの写真 AIDEC INCLINEのPDFカタログはこちら
 
[PR]
by planettv | 2011-12-23 12:05 | product
もう、クリスマスですね。

プレゼントは決まりましたか?
a0148612_19372076.jpg


いよいよ本日、12月20日 「近江鉄道手ぬぐい」が発売になります!

近江八幡駅、八日市駅、彦根駅で発売されます。1,000円です。

目指したのは、「鉄道マニアでも納得できるかわいさ」

宣伝の反響があるのでしょうか?

100枚作りましたが、主要駅でしか売らないのに、すぐに売り切れると鉄道会社は予測しているそうで、

ホームページでのネットでの販売もできなさそうと考えているそうです。





デザインというのは常に商業と密接に関わっていますから、

実際に物を作って売るという事は、様々なハードルを乗り越えなければならず、

学生にとってもこれが本当の勉強と言えるものなのです。

これは、両者にとって本気の仕事です。

売り切れば、版代も償却でき学生の大きな収入にもなります。

「バイトしてる暇があったら、クリエイティブな事業をせよ!」

と学生には大きな声で言いたいのです。

将来ずっと会社員が希望ではなく、将来独立してものづくりをしたいと思っている学生がいるわけです。

私は、将来ものづくりの仕事を自立してやってもらうためにも、なんとか稼げる方法を考えてやりたい。

お金のあるアルバイターの列に並ぶより、お金はなくても事業家の列に並ぶ方が将来価値があるでしょう。

いろいろ厳しい事も言いますが、今これを出来るというのは将来の可能性を広げることであろうと思います。




デザインは形だけでデザインにはなり得ません。

商品として、売って行くには様々な制約や、会社との折衝などマネージメントすることの方が多いのです。

たかが学生の作品と思われます。しかし十分商品性のあるものも実際に作れるのです。

こちらもそこまで見切って指導をしているわけです。

コンペで賞を取ったはいいけど、それじまいでお蔵入りになる作品も多く、

主催者もなかなかその後のフォローまでやってはくれません。

学生は、そこから先のことがわかりませんから、すごく運が良ければというのをのぞいて、

そういう事にはなかなかならないわけです。私もこの点、かなり苦労しました。

つまり、良い作品はあってもそれを世の中に出すという事は、ほとんどやっていないのが日本の大学なのです。

先生もただでさえ忙しいし、学生のためにそこまでやってられないということは現実あると思います。

そこまで考えて指導していない、あるいはそういうのはダメという学校教育的な側面もあるとは思います。

でも、そういうことがもっとできるという事に私は気がついたのです。

「お蔵入りさせない!」

研究室では、他にもいくつか学生作品の商品化を目指して動いています。

足下にはみんな見て見ぬ振りをしていた、あるいは見えても決して拾えない宝の山があったのです。

今から、春が楽しみです。
[PR]
by planettv | 2011-12-19 23:31 | design
今日は朝から秋田先生と、学生有志と、神戸からいらした橋本さんを連れて岐阜へ。

滋賀は今年初雪で積もってまして朝起きたら焦りましたが、履き替えたばかりのスタッドレスで岐阜行き決行。

関ヶ原を超えたら全く天気が違ってました。

さすが秋田先生、晴れ男。



荒川修作+マドリンギンズの養老天命反転地へ。
a0148612_2252325.jpg


学生の時に来たのですけれど、木が生長していて全く風景が違っていました。

a0148612_22451130.jpg


全てがひっくり返ったようなランドスケープそのものが芸術作品。

「危ない」という事柄は今急速に世の中から排除されています。

でも、そんな「危なさ」から学ぶ事も多いのです。

そんな人間としての本質的な感覚を取り戻せと大地が言っているかのような公園です。

今度、子どもを連れて来よう。

a0148612_22474154.jpg

a0148612_22445790.jpg





その後、私の一押し、おちょぼさん(千代保稲荷)へ。

神社なんて面白くないんじゃ。と思ってません?ノーノー。

a0148612_22444549.jpg

a0148612_22443358.jpg


30円でおあげさんとロウソクを買ってお供えします。30円というのがポイント。

a0148612_2244182.jpg


おみくじ。

a0148612_22441088.jpg


おみくじは、値段がなく、賽銭箱に気持ちの額を入れて、ガシャガシャと筒を振って、

出てきた番号の数字の紙をもらうのではなく、前の板に書かれた吉凶を読むという方式。

人件費がかからなくて、紙も要らなくて、結んだ木から外す必要もなくて斬新。

a0148612_22435249.jpg


なにやら白い紙がたくさんあると思えば、これみんな名刺です。

商売繁盛の神様なので事業をしている人が、お願いを込めて名刺を刺して行きます。

有名な会社の名刺も。あいにく持参してなかった。。。

a0148612_22434136.jpg


狐さんの耳におあげさんを供えていっている人。クリエイティブ。

a0148612_22432917.jpg


重軽石。

まず最初に持ってみて、その後、願いが叶うなら「軽く」あるいは、「重く」なってくださいと念じます。

そして、もう一度持ちます。

念じた通りなら願いがかなうというもの。

伏見稲荷は「軽く」なるだけらしい。こちらは選択肢が二倍!

a0148612_22432087.jpg


「あげまん」これ、あんこ入りの饅頭を揚げてある。うまし。

a0148612_22425428.jpg


立ち食いの串カツ屋が軒を連ねてみんな食べるんです。

ソースつけても良し、どて煮のミソつけても良し。

80円。やばい。

a0148612_2243886.jpg


おちょぼさんは人も多く、活気にあふれています。

駐車場を近くに作らず、そこから境内まで沿道にお店がびっしりという街の構成も成功の一因だろうし、

お店は売られているものの価格がどこも安く、「ついつい買ってしまう」を誘発してしまうのです。

昔からのテーマパークのようで、安くて、美味しく、楽しいのです。

秋田先生は自身のデザインについて「価格をデザインする」と言われていますが、おちょぼさんも価格がデザインされています。




その後、彦根に帰って、お勧めのコーヒー屋さん、i-beans coffeeで一服。

ここのコーヒー美味しいのです。

a0148612_22424749.jpg


学生にはちと難しい話が多そうでしたが、貴重なお話をいろいろお聞きできて、

こういうわからない話を聞くのもとても大切な事です。

また、明日から世界を見る目が変わりそうです。

a0148612_22423469.jpg


秋田先生もご満悦。学生たちもめっちゃ喜んでくれました。




真剣と書いて「マジ」と読む。 
[PR]
by planettv | 2011-12-17 23:35 | life
a0148612_0185042.jpg
a0148612_0182979.jpg
a0148612_018357.jpg

a0148612_0181242.jpg
a0148612_019872.jpg
a0148612_01750100.jpg
a0148612_0173633.jpg
a0148612_0171887.jpg


滋賀県立大学「秋田道夫 SKETCH WORKSHOP 2」

説明不要の大迫力のドローイング。



生の波動を感じることは今の学生には数少ない機会になっています。

秋田先生のこのエネルギーに学生たちは何かを確かに感じたはずです。

今は、わからなくても、

それが、きっと自分の中の何かのきっかけにつながる日がくる。

そんな気がします。
[PR]
by planettv | 2011-12-17 00:28 | design
WORLDをやりながら、授業課題をやりながら。ゼミでは鋳造をやり、

就職活動もしないといけないという忙しい3年生。

WORLDも大好評のうちに山場を超えて、これからは鋳造に注力してもらいます。

a0148612_20502631.jpg


彦根はバルブの産地であります。

つまり、材料は青銅を使わねばいけません。つまり銅です。

真鍮などより材料の値段が高いので、銅を使ってでも売れるようなものにしなければなりません。

つまり、付加価値の高いものを作らなければいけません。

材料の量が値段に比例してくるので、体積を抑えながら、値段を取れるものを考えなければいけません。

しかも、高すぎると売れにくいので、比較的安くて、売れそうなもの。

これが、とてもハードルが高いポイントであり、ここがアイデアの力になってきます。

a0148612_20503385.jpg


ここでバランスを取りながらデザインするのは、プロでも難しい問題ですが、

学生にとっては、このバランス感覚がまったく無いと言っていいでしょう。

案を持って来てはやり直し、いや、考え直しの連続。

学生は「どうしたらいいですか?」の連発。

でも、こんなやり取りを続けて考え続けるしかないのです。

せっかく工場も協力してくれて仕事以外の時間もおつきあい頂けるのですから、

良い物を作らないと。

そうこうしてるうちに、徐々にボールを蹴り込むポイントが明らかになって来ます。

a0148612_20504118.jpg


10年後の自分が見ても「痛い」と思わないようなものを考えてほしいと思います。

そういう考えでなかなか今の自分を見れないものです。

そう言うと、たいてい、違うな。となるものです。
[PR]
by planettv | 2011-12-14 21:10 | design
a0148612_10526100.jpg


12月17日〈土〉18:30からメリヤス会館B1【diner】にて、
プロダクトデザイナー 秋田道夫トークイベント【formroom15】を開催いたします。

今回のフォームルームでは秋田道夫氏と2011年のプロダクトデザイン界を振り返ると共に、近年急速に普及してきているFACEBOOKやTwitterといったソーシャルメディアにどう向き合うか?などのお話しをして頂く予定です。

デザインを学ぶ学生さんはもちろんデザイン業界以外の方にも楽しんで頂けるイベントです。

【詳細】
出演:プロダクトデザイナー 秋田道夫氏
参加申込期間:〜2011年12月15日(木)まで
日程:2011年12月17日(土)
開場:18:00 開始:18:30~20:00
※イベント終了後21:00頃から場所を移動して懇親会を行います。
参加希望の方はその旨あわせてお申込下さい。
場所:大阪市福島区福島3-1-39 メリヤス会館地下1階 diner ダイナー
費用:1,500円
定員:30名

お申し込み先:
frosaka@gmail.com
担当:大工〈ダイク〉まで
[PR]
by planettv | 2011-12-12 10:06 | design