木工用ボンド
学生と話していて、ほとんどの学生が木工用ボンドを信用していない事に気がつきます。
信用していないというのは、これでちゃんとくっ付くと思っていないということです。
「木をくっつけるのに、他の強力なものを買って来たらいいですか?」という具合です。
「え、プロの家具屋さんもみんなこれ使ってるんだよ。」
と言うと、信じられないという顔。
もちろん、もっとカリッと堅く固まるものを使ったり、
もっと専門的な木工用ボンドもたくさんあるのですが。
つまりは、木工用ボンドはあまりにポピュラーだからそう思うのでしょうか?
特に匂いもないし、子供の頃から使うし、安全性は高いし、だから効かなそうなイメージなのでしょうか?
しかし、一番の理由は、ちゃんとくっ付いた経験のなさかもしれません。
木工用ボンドは弱いという体験からきているのかもしれません。
たいていの学生はボンドを塗った後、万力などで部材を圧着させません。
圧着しないと木工用ボンドは強固につかない。ということを知らないでみんな使っているようです。
確かに、裏の説明を読んでも、「すぐにはり合わせる」としか書いていません。
これでは、説明不足なのかもしれません。
そういう私も、圧着することは家具職人に教わるまで知らなかったかも。