みのもんた 朝ズバッ!
リハーサルもあるようでしたので、窯元さんも出演するのかと思っていたら、商品だけでした。
タイムリーなので、今日は授業で「光る洗面器の開発秘話」を話しました。
写真をまとめていて思いました。本当に大変やったなぁ。(まだ続くのですが。)
たぶん、私の話では、大変さの1/10も伝わっていないとは思いますが、
それでも、モノを作ることにこれだけの背景やプロセスがあるということに、
学生は驚いたという感想を少なからず頂きました。
みんな最終商品しか見ていないので、そこにたどり着くまでの遥かな道程を知る事はありません。
そういうのを知ると、値段もおのずと納得しやすくなり、モノへの愛着も変わってくるとは思います。
ちょっと開発秘話。
開発当初、窯元が取引のある、大手メーカーに図面を持っていった事がありました。
そうしたら、今は15cmも高さのあるものは絶対売れない。薄いデザインしか売れないと言われたのです。
それを聞いて、もう作りはじめていた窯元はとても意気消沈しました。
そして、私も、薄いデザインを書き直したりしたわけです。
でも、最終的には、光と造形もそのほうがきれいだし当初のデザインで行きましょう。となりました。
でも、その後、完成品を見たお客さんから「薄いものはないのですか?」なんて質問は、
一言もありませんし、洗面鉢の高さに関して疑問を持つ人は誰もいないのです。
今日、学生の一人は、スティーブジョブス氏の言葉を引き合いに出して、そのことをマーケティングの過信であると書いていました。
「実際にその製品を見るまで、欲しいかどうかは誰にもわからないものである。」と。
信じれる名言だな。と思います。