三坊彫刻所見学

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今日は、先週の鋳造の続きで木型屋さん三坊彫刻所に見学に。

上丹生という地域には仏師や彫刻を専門にする職人が多く住んでいます。

なぜ、周りに何もないこんな山奥に彫刻の里が。

それは江戸時代末期天保年間に起こった火事により村の半数が焼けてしまったそうです。

寺も焼けてしまい、建て直すのはいいが、仏像や彫刻を他に頼むと費用がかかる為、

当時の堂大工上田長治郎の子息の勇助と友人の二人が京都に彫刻の修行に出て、

技術を持ち帰ったことに始まるそうです。

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先生いわく、鯉に始まり、鯉に終わる。

それくらい魚を彫るのは難しい。

鯉を彫るには、鯉を飼う事から始めないといけないそうで、

毎日観察する事で、様々なことがわかってくると言う事です。

口の中までどうなっているのかよく見る。

鱗の枚数も全て決まっており、正確に再現しているとか。

見せて頂いたのは、大黒柱から彫った鯉。

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大きな彫刻画の1/3の下絵を見せて頂きました。

若い彫刻師も上丹生にはいるのですが、最近は、絵を描かず、コピーを使ったりするから駄目とのこと。

絵を描くから、動物の筋肉がわかり、骨格がわかり、動きがわかるとの事です。

ただ、形を彫れば良いと言うものではなく、成り立ちを知った上で彫るから良くなる。

弟子も取ったことがあるが、弟子の作ったものは、

どんどん自分と違うおかしいものになっていってしまって、

それに自分の名前を入れることができない。

だから、弟子を取るのも難しい事であるとのことでした。

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匂いのある香木を嗅いでます。



先生は、立体造形のスペシャリストでありました。

ガマカエルを頼まれたら、家の前にガマカエルがいて捕まえた。

この世に存在しない花を作ってくれと住職に頼まれた。

なんて話をしながら、いろいろなものに興味を持って想像力を巡らせて、

木を彫って仕事にされている姿は、とても羨ましいものがありました。



今にも動き出しそうな獅子です。

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by planettv | 2011-11-01 22:57 | design