閑谷学校

岡山県の閑谷学校を訪れました。

前々から行きたいなと思っていたのですが、なかなか機会がなく。

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建築を見るだけでも、背筋がピンと伸びてしまうような学校です。

ここで毎日正座して勉強していたかと昔の風景を想像しますと、

今の学校が失ってしまったものがあるのだろうなと思いました。



建築も良いのですが、なんといってもこのかまぼこのような丸い石の塀がすごいのです。

周囲756mを取り囲んでいます。

内部には洗浄した割栗石が詰められ、雑草木が生えないように工夫されているそうです。

300年を経てもこの状態です。

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左の山も防火のために人工的に作られたそうですが、この石塀とのマッチング。






そして、今年はたまたま研究室の新森雄大さんが、

「第17回 空間デザイン・コンペティション 〜多目的な教育空間のためのガラス質〜」において、

閑谷学校に着想を得た、「縁(ふち)の教室」という提案で優秀賞を受賞しました。

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この石塀がガラスで出来たとして、その内部が回廊のように続く教室空間だとする提案です。



「多目的な教育空間のためのガラス質」という難しいテーマに対し、

実現性はさておき、閑谷学校を取り囲む塀を巨大化し、教室空間として校庭を囲むあたりは、

現代の学校の持つ問題を現代的に建築化している提案でもあり、

300年のコンテクストを持ってきている点は興味深いですね。




彼は、他の私立大学から私の研究室へ来た大学院生 第一号なんですが、

いつもおみやげを買ってきてくれたり、来客のお茶を用意していたりと、驚くくらい気の効く学生です。FLUXUSのプロジェクトリーダーもやってもらっていまして、こういうバランス感覚や編集能力の高さにも性格がよく出ていると思います。

良い学生に大学は支えられているなと思います。
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by PLANETTV | 2011-01-19 11:16 | architecture