Inoda & Sveje DC09
昨日は、京都のインテリア末長さんへInoda & Svejeさんのレクチャーを聞きに。
宮崎椅子製作所で、DC09という椅子を商品化されて、そのプロセスを試作を前に解説して頂けるという機会でした。
かなり複雑な三次曲面で構成されるこの椅子。
現代でしか作れないものしか作らないという考えで進められたそうです。
貫があるのかと思いきや、裏返しても何もなく、構造が構造に見えない美しさがありました。
図面は描かない、モデルは作らないという話には驚きました。
3Dソフトでそのデザイン作業のほとんどはされるそうで、ヨーロッパではそれが一般的だそうです。
プロトタイプを作るのはメーカーの仕事というのが常識のようです。
今回のものも、宮崎椅子さんで試作してもらって、それを元に原型を修正し、
その修正した木材モデル上の4000点で座標を割り出し、3DCGへ入力という途方もない作業。
インターン学生がそれだけに一週間を費やしたそうです。
そんなことも今後はやってられないと、今度はニルスさんがネットで勉強して、
ebayで部品調達し、3Dスキャナを自作するという常識では考えられないことをされていました。
職人になりたいという学生たちを連れて行ったのですが、コンピューターも使える職人が必要だなと痛感しました。
先日のCONSENT furnitureさんでもそうでしたが、CADでXYZ座標を出して制作されていました。
職人は、今までは経験と勘の世界だと思ってましたが、時代にあったやり方をすべきだと思いますね。
CGもそんなに学生に習得させてこなかったですが、CGができることでかなり仕事の幅が広がるし、
私もここでこういう学生に対している意味がわかった気がしました。
そして、inodaさんの話を聞くうちにこの椅子に魅了されて、欲しくなりました。
座り心地もすごく良かったです。
Rosewoodは、250,000円!