地層風呂(ライフセラミックス展2)
木でも、色々な樹種が混ざっているような製品が好きなのです。
そういうわけで、地層のようなものも好きなのです。(笑)
ここでは、地層の洗面鉢を提案したのですが、
まさか、「地層のお風呂を作りたい」 と言われるなんて!
そう、信楽は大物が焼けるのが特徴なのです。
陶器の巨大な浴槽も信楽で作られているのです。
そういうわけで、今回の展示中、最大のものを作ることになりました。
ほんとにできるのか半信半疑でありましたが、
担当の守岡さんと若い職人さんが素晴らしいプロフェッショナルでありました。
土の配合成分を変えることで色に変化をつけるのですが、
そうすることで亀裂が生まれやすくなります。
なので、普通は絶対にやらないようなことなのです。
これを慎重にコントロールして頂き、無事成功しました。
上手くいきすぎて勉強にならない。なんて言われた言葉が印象的です。
焼き上がると、予想と違って明るい色みになっておりました。
守岡さんも「あれ?」と思われたそうです。
テストピースと違いますからね。。。
でも、私のデザインらしい色だな。と思いました。
神様のいたずらでしょうか?(笑)
土の荒くマットな表情を大切にするため、釉薬を使わずに特別な防水処理をしてあります。
いろいろ、イレギュラーなことに果敢にチャレンジして頂きました。
そんな夢のあるプロジェクトでした。
この浴槽を土に埋めて、大地と一体となってお風呂につかりたい所ですね〜。