
締め切りまであと一週間となりました。
卒業制作は実にいろいろな事が起きます。
うっかり、他人の作品を落として割ってしまう。
焼き上がったらちょっとサイズが違ってた。
無理言ってる手前、遠慮して言いたいことが言えない。
頼むはずで段取りしていた業者が、何も言ってなかったのに年が明けたら倒産した。
頼んでたものが出来てきたら、雑な仕上がりだった。
届いてからしばらくすると縮んできて変形してしまった。
保護シートを外したとたん、うっかり手についた絵の具で本体を汚してしまった。
図面と違うものが出来上がってきた。
完璧な仕上がりだったのに、駅で人とぶつかって割ってしまう。
注文して来てみたら、段ボールの流れ方向が逆だった。
聞いてない額の請求書が送られてきた。
そんなのもあれば、
すごい大変そうだったのに二つも作ってくれてしかもタダでやってくれた。
こっちも諦めてたけどプロ根性でやり直してくれた。
こっちの発注ミスだったけど、特別に新しいのをくれた。
無理だと言っていたのに、完璧にやってくれた。
無償で貸し出してくれた。
というような素晴らしく感動する出来事もたくさんありました。
これは人生模様そのものだなぁと思うのです。
本当に近くに素敵な人がたくさんいるのです。
今年は、金属加工、陶器、ガラス、アクリル加工、鋳造、染色など自分で出来ないものも多く、
業者への外注も本当に多いのですが、外注したら簡単なんていうのはとんでもないのです。
自分でやる方がどれだけ安心で平穏で楽だったか。
しかし、クオリティを追求し本物を目指したら外注せざるを得ないですし、
プロフェッショナルのものづくりの仕事に触れることで自分の甘さもよくわかるのです。
同時に、こんな仕事は自分だったらしてはならんという教訓も得るのです。
こうやって、多額のお金を使いながらも、いろいろな社会の人と接点をもって、やり取りをしながら、物を作っていくことで大きく成長しています。
良い事も悪い事も勉強です。
卒業制作がなかったら、みんなの人生は確実に違っていたと思うのです。
適当に卒論書いて、何も考えず卒業してしまう大学生も世の中には多い中、
こんないろいろな苦労ができるってことはとても幸せなことなのだと思います。